中国はこれまで集団指導体制が機能していて、世界2位の大国にまで上り詰めた
しかし習近平が独裁をもくろみ、2期までだった国家主席の地位を、3期以降も続けるようになってしまう
これによって中国のうまくいっていた政体が歪められたが、これがよい影響をもたらす可能性は低いだろう
去年見たニュースでは、有能で、将来の国家主席候補にあげられていた人が、政府の中枢から外されてしまったらしい
その一方で、習近平の派閥に属する人たちばかりが重用されるようになった
能力ではなく、習近平に近いかどうかで地位が決まるようになったということは、政府の能力がじわじわと劣化していくことを示している
独裁の弊害の1つは、独裁者と親しくないと出世できなくなるところにある
これによって、能力があっても出世できない人間が増えてしまうのだ
こういった状況は、間違いなく組織の劣化を招くことになる