小雨はなかなかやっかいな存在で、傘がいらないかと思って外出すると、意外と服が濡れていることに気づいて、大きな傘をもってこなかったのを後悔することがある。
メガネをしているとメガネが濡れて視界に雨粒がずっと入りっぱなしになるので、それがなかなか不快だ。
メガネをしている人は小雨でも傘をさしやすく、そうでない人はささない、という傾向があるかもしれない。
小雨を気にする人、しない人という人間の分類があるように思える。
少しくらい濡れてもかまわないとする寛容な人と、私のようにちょっとでも濡れたくないと思う、小雨に対して神経質な人がいる。
フランス人が雨を嫌がる日本人に対して、どうしてそんなに気にするのか、と言ったと聞いたことがある。
フランス人がみんな気にしないかどうかは知らないが、民族的な傾向があったりもするのだろうか。
濡れたってふけばいいし、服は洗濯すればいい。
わかっていても濡れたくない。
体に細かな冷たい水が落ちてくる感覚が不快だからだ。
これは考えてみると、外部からの刺激に対する反応と同期するところがあるのかもしれない。
外部からの刺激に寛容な人は小雨にふられても平気で、そうでない人は小雨にふられたくない。
私は外部からの刺激に不寛容なので、小雨にもふられたくないということなのかもしれない。