ここ1年くらいの間、株式投資についていろいろ調べており、その結果、株式投資の方法にはおよそ3つに分類されるらしい、ということを理解した。
最も無難なのが、インデックス投資だ。
たとえば、アメリカのS&P500指数に連動するインデックスファンドやETFが存在しているが、この指数は年平均で10%程度、上昇し続けている。
なので投資家は自分で調べたり考えたりすることなく、黙々と保有し続ければ、アメリカの経済が安定して成長する限りは、資産を増やしていくことができる。
それ以上の利回りを得たい場合には、バリュー投資かグロース投資のどちらかのアプローチを取ることになる。
バリュー投資は本来の価値よりも価格が低下している株を購入し、適正価格か、もしくは過大な価格がつくまで保有し、利益を得ようとする手法のことだ。
投資の理論には、『効率的市場仮説』というものがあり、株の価格には、その企業の業績や、この先の見通しに関するニュース等がすぐに織り込まれるので、常に適正な価格がつく、とされている。
しかし実際の株式市場の様子を観察してみると、その企業の持っている価値に対し、割安に傾いている株を見つけることもできる。
そういった株を購入し、適正な価格に戻っていく値動きをとらえ、利益を得ようとするのがバリュー投資だ。
一方、グロース株投資は、成長率の高い企業を探し、価格が過剰なまでに高くなることに期待して行う投資だ。
株の価格は、その企業が持っている成長力や、将来の期待収益などによって決定されることが多く、数年にわたって高い成長率を見せている企業の株は、過剰なまでの水準に上昇していくことが多い。
そういった価格変動を利用して利益を得ようとするのが、グロース投資だと言える。
バリュー投資もグロース投資も、どちらもインデックス投資よりも高い水準の利益を得ることができるので、個別の株を調査する手間をかけるつもりがあるのであれば、このどちらかの方法によって、より高い利回りを求めることもできる。
概ねこの3つの方法のうちのどれかを選択して、株式投資を行っていけば、ある程度の利益が得られるようである。
まとめると、手間をかけたくない人はインデックス投資をするのがよく、手間をかけてでも高い利回りを得たいと考える人は、バリュー投資やグロース投資を行った方がよいと言うことになる。
私は、グロース投資はリスクが大きいように感じられるので、バリュー投資を行っている。
3つの手法のうち、どれかひとつだけが正しいということはなく、性格的な向き不向きや、好みによって選ぶのがいいようだ。