文章修行

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ストレスはほどほどにあった方がよいのかもしれない

ストレスは受けるとしんどいものではあるが、ある程度は受けた方がよいのでは、と思うことがある。

それはストレスがまったくない、だらだらとした状態に自分をおいた後で感じることだ。

誰にも会わず、静かな環境に置かれるとほとんどストレスがないが、一方で気持ちが弛緩しすぎて、やがて調子が悪くなってくる。

体調が悪くなるし、何事に対してもやる気がなくなり、精神の強度が下がってくる心地がする。

ほどほどに嫌な目にあった方が精神に張りが出て、やる気がみなぎってくるところがある。

 

思うに、人間はかつて今よりもずっと危険な状況下で生きていて、ストレスが多かったはずだ。

危険な動物に襲われたり、災害にみまわれたり、食糧不足に悩まされることも多かった。

それを乗り越えてきたからこそ人類は繁栄したわけだけれど、それゆえに人間にはストレスへの耐性があり、ストレスを受けることで活力が増すという性質が備わったのかもしれない。

 

安楽すぎる環境に置かれると生き物として弱くなる。

しかし過剰なストレスもまた人間を打ちのめし、立ち上がる力をなくさせる。

甘いものだけを食べるとあきるので、しょっぱいものを交えるのがいいように、安楽とストレスの間をいったりきたりするのが、人間にとってよい環境だと言えるのかもしれない。