文章修行

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不安定な心と占い 7月29日の日記

 ふと窓から外を見ると、日が照っていてものすごく暑そうな様子が見える。
 実際に外に出ると暑いのだけど、部屋の中では冷房を効かせてあるので涼しい場所にいられる。
 そのようにして冷房を使うことが外を暑くすることにつながり、外出させにくくする。
 内を快適にすると外の苦痛が増えてしまう、というのは象徴的な話のような気がした。

 といつもとちょっと違う感じで暑さを表現してみた。
 毎回同じような書き方をするとあきてくるので。

 ところで、最近は占いを見なくなったな、ということに気がついた。
 振り返ってみると、よく占いを見ていた時はこの先がどうなるかわからない、混沌とした状況で過ごしていた。
 このためになんらかの指針や見通しのようなものを求めていたのだろう。
 占いは当然、当たったり当たらなかったりするが、この先こうなるかもしれません、ととりあえず書いてあり、そうなるかな、ならないかな、と検討することができる。
 何もない中で不安に包まれているよりは、未来の見通しに関する他人からの言葉に触れた方が、いくらか安心感が得られる。
 孤立感の緩和にもつながるのだろう。
 先が見えない時は、人はそういうものを強く求める傾向にあり、だから占いは古代からずっと人の生活の側に存在し続けているのだと思われる。

 逆に言うと、安定した状況にあり、不満を抱えていない人は占いを見ないそうだ。
 これは占い師がそう書いていた。
 私も数年前と比べるとだいぶ状況が安定してきているので、占いを求める心が弱くなったのだろう。
 それはよいことなのだけど、人生は安定と不安定を繰り返して進んでいくものなので、いずれまた占いを熱心に見るようになる日がくるのかもしれない、と考えていたりもする。